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【FIFAクラブワールドカップ2023】シャルクの一撃でレオンを撃破! 浦和が準決勝へ進出!!

2023年12月20日 |

FIFAクラブワールドカップ サウジアラビア2023
クラブ・レオン 0-1 浦和レッズ
@プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム(ジェッダ)
2023/12/15 17:30(日本時間12/15)

6大陸における選手権大会優勝クラブと開催国の国内リーグ優勝クラブが、クラブチーム世界一をかけて戦うFIFAクラブワールドカップ2023。この日は、アジアのAFCチャンピオンズリーグ2022で優勝を果たした浦和レッズと、北中米・カリブ海のCONCACAFチャンピオンズリーグ2023で優勝したクラブ・レオンの戦いが行なわれた。

2017年以来3回目の出場となる浦和は、GK西川周作、最終ラインにDF明本考浩、DFマリウス ホイブラーテン、DFアレクサンダー ショルツ、DF関根貴大の4枚。ボランチにMF岩尾憲、MF伊藤敦樹。左ウイングにMF小泉佳穂、右ウイングにMF大久保智明、トップ下にMF安居海渡、ワントップにFWホセ カンテを入れた4−2−3−1のフォーメーション。

対するレオンは、GKロドルフォ コタ、最終ラインをMFオスバルド ロドリゲス、DFウィリアム テシージョ、DFアドニス フリアス、DFハイネ バレイロ、DFイバン モレノの5枚。中軸を左からFWプラタノ、MFフィデル アンブリス、MFルーカス ロメロ、MFアンヘル メナ。ワントップにFWフェデリコ ビニャスを入れ、配置上は5−4−1で守備のベースを5バックにした形だが、攻撃の際は4−4−2や3−5−2など複数のシステムを使い分けるのが特徴だ。

試合は前半から浦和が猛攻をかける形で展開。開始2分にはMF大久保が相手ペナルティエリア右をドリブルで突破しシュートを放つ。だがこれはレオンGKコタがセーブ。さらに直後には左CKからMF岩尾がクロスを入れるがレオンDFがクリア。再び左CKとなるなど浦和ペースで試合が進む。

レオンは7分に浦和のMF岩尾が転倒する連携ミスからカウンターを狙い、MFアンブリスがペナルティエリア手前中央まで持ち込む絶好のチャンスを作る。だが右足を振り抜くもボールはクロスバーの上をかすめ得点ならず。

そこから再び浦和が主導を握り、レオンがボールをキープしてもプレスをかけて主導権を渡さない。すると19分、MF小泉が左サイド低めからレオンDF陣の裏にロングパスを送ると、これにMF大久保が反応。抜け出して相手GKと1対1の形になるが、左足で低く蹴り出したシュートはGKコタが右足でなんとかセーブ。

この辺りからレオンがボールを支配する時間も増え、32分にはMFアンブリスがペナルティエリア左にパスを送り、FWプラタノが反応して左足でシュート。だがこのボールを浦和のDFホイブラーテンがスライディングでブロックする会心の守りで得点を許さない。さらに前半終了間際はレオンが攻めるシーンが目立つが、浦和が守りきって前半終了。

両チームともに選手交代なしで迎えた後半戦。後半9分、浦和が相手エリア中央右でFKを得ると、キッカーのMF岩尾がファーに送ったボールをDF明本が胸トラップで受けて中央に低いクロス。これにMF伊藤が反応して左足でダイレクトシュートを放つがボールはゴールを捉えられない。

後半19分、DF関根が左足を負傷してDF荻原拓也と交代。さらに後半28分にMF伊藤に代えてMF中島翔哉、MF大久保に代えてFWアレックス シャルクを投入。すると後半33分、DFショルツが相手エリアの右サイド中央付近までドリブルで運び前線中央へロングパス。このボールをレオンのFWプラタノが横にこぼすと、浦和のFWカンテがキープしてFWシャルクにパス。ボールを持つシャルクにレオンのMFロドリゲスが身体を寄せGKコタも突っ込んでくるが、その間を通すように放ったシャルクのシュートがゴール左隅に突き刺さり先制点。

1点をリードした浦和は後半36分にDF明本を下げてDF酒井宏樹を投入。追いつきたいレオンも後半38分に3人を交代させるが、後半39分に浦和のFWカンテがペナルティエリア中央に浮き球を送ると、ボールを取ろうと抜け出したFWシャルクがレオンのDFテシージョと接触して転倒。テシージョに2枚目のイエローが出て退場となる。

数的優位に立った浦和は後半44分、FWカンテがハーフライン近くから左サイドのFWシャルクにスルーパスを送ると、シャルクが完全に抜け出して相手GKと1対1のビッグチャンス。だがここは詰めて来たGKコタがシャルクのシュートを足で防いで得点ならず。

後半のアディショナルタイムは8分。後半50分にはレオンMFロメロと浦和MF中島の接触がありレオンが浦和サイドペナルティパーク手前でFKという大チャンスを掴むが、後半52分にフェイントからFWビニャスが直接狙ったFKは壁を作っていたDF酒井が弾いて試合終了。浦和が準決勝へ進出、準決勝ではヨーロッパのUEFAチャンピオンズリーグを2022年、2023年と優勝している強豪マンチェスター・シティFCと戦うことになった。

Profile

小池昌敏

1967年神奈川県生まれ。編集兼ライター歴30年以上のフリーで活躍するベテラン記者。スポーツはサッカーから野球、釣りまで何でも大好きだが、基本的に身体を使うのは苦手で観戦が専門。


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