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【W杯アジア2次予選】上田綺世がハットトリック! 新生森保ジャパンがミャンマーに5発完勝で好発進‼

2023年11月22日 |

至る11月8日、W杯26アジア2次予選に挑む日本代表メンバー26名が発表された。試合登録メンバーとなるのは23人だが、森保一監督は第2次体制のベストメンバーとして26名を招集。コンディション不良で前回途中欠場した三苫、前回は招集されなかった鎌田、堂安、相馬が復帰を果たした。だが11日には前田大然、12日には川辺駿、13日には伊藤敦樹と古橋享悟が怪我のため離脱し、代わりに渡辺剛、佐野海舟、細谷真大が収集された。そしてミャンマー戦直前には三苫も怪我のため離脱。8日に発表された招集メンバー及び、ミャンマー戦までに入れ替えになった選手及びスタッフは下記の通り。

監督:森保一
コーチ:名波浩
コーチ:齊藤俊秀
コーチ:前田遼一
フィジカルコーチ:松本良一
GKコーチ:下田崇
テクニカルスタッフ:寺門大輔
テクニカルスタッフ:中下征樹
テクニカルスタッフ:若林大智

GK

前川黛也(ヴィッセル神戸)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
鈴木彩艶(シントトロイデンVV/ベルギー)

DF

谷口彰悟(アルラヤンSC/カタール)
中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC/イングランド)
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
冨安健洋(アーセナル/イングランド)
伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)
菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)

MF/FW

遠藤航(リバプールFC/イングランド)
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)
浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)
南野拓実(ASモナコ/フランス)
古橋亨梧(セルティック/スコットランド)
守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)
川辺駿(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
鎌田大地(SSラツィオ/イタリア)
相馬勇紀(カーザ・ピアAC/ポルトガル)
三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)
前田大然(セルティック/スコットランド)
堂安律(SCフライブルク/ドイツ)
伊藤敦樹(浦和レッズ)
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)

  • 前田大然が怪我のため不参加(11/11)
  • 渡辺剛(KAAヘント/ベルギー)を追加招集(11/11)
  • 川辺駿が怪我のため不参加(11/12)
  • 伊藤敦樹が怪我のため不参加となり、佐野海舟(鹿島アントラーズ)を招集(11/13)
  • 古橋享悟が怪我のため不参加となり、細谷真大(柏レイソル)を招集(11/13)
  • 三苫薫が怪我のため不参加(11/15)

W杯26アジア2次予選は合計36チームが4チームずつ9組に分かれ、ホーム&アウェイの総当たり戦で対戦。各組の1位、2位のチームがW杯26アジア3次予選に進出すると同時に、AFCアジアカップ2027本大会の出場権を獲得できる。日本はミャンマー、シリア、北朝鮮と同じ組のグループBに入っており、この11月に2試合、そして来年3月と6月にそれぞれ2試合ずつを行う。

FIFAワールドカップ26アジア2次予選/AFCアジアカップサウジアラビア2027予選
日本代表(18位) 5-0 ミャンマー代表(158位) @パナソニックスタジアム吹田(大阪)
2023/11/16 19:02 キックオフ フジテレビ
日本: 上田綺世 11/鎌田大地 28/上田綺世 45+4/上田綺世 50/堂安律 86

W杯26アジア2次予選とAFCアジアカップ2027予選を兼ねたグループBの初戦、日本はホームとなる大阪のパナソニックスタジアム吹田でFIFAランキング158位のミャンマーと対戦。FIFAランキング18位の日本はその格の違いを見せつけ、FW上田綺世のハットトリックとMF鎌田大地、MF堂安律の得点で5−0の大差をつけて勝利した。

8大会連続のW杯出場を目指す日本は、GK大迫敬介、4バックに右からDF毎熊晟矢、DF谷口彰悟、DF町田浩樹、DF 中山雄太。2ボランチにMF鎌田大地とMF田中碧。前線2列目にMF堂安律、MF南野拓実、MF相馬勇紀を並べ、ワントップにFW上田綺世を配置した4−2−3−1のフォーメーションを組んだ。対するミャンマーは最終ラインを5枚並べた守り重視の5−4−1のフォーメーションを組んだ。

試合は立ち上がりから日本が攻め込み、開始2分にはMF相馬のクロスからMF南野がヘディングシュートを放つもボールはクロスバーの上へ。その後も日本がボールを支配してミャンマーエリアを攻めるが、ミャンマーは最終ラインに5人、時には6〜7人が最終ラインに並ぶ堅い守りで得点を許さない。
それでも前半11分、相手ペナルティエリア手前でのパス回しからMF南野がフワッと浮いたボールをゴール手前に陣取るFW上田に上げ、上田がこれをうまくコントロールしたヘディングでゴール左隅にシュート。先制点を奪った。

先制されたミャンマーは直後にCKのチャンスを得るが日本が難なくクリア。雨が強まる中、その後も日本は14分にMF相馬、15分にFW上田、18分にMF堂安のヘッドとシュートを連発。さらにはミドルレンジからもシュートを放ちミャンマーゴールを脅かすが、ミャンマー側が厚い最終ラインとGKチョウ ジン ピョーのファインセーブでゴールを守る。

そして前半28分。MF田中からの縦パスを受けたMF鎌田が前を向いて強烈なミドルシュートをゴール右隅へ叩き込み2点目を獲得。鎌田はA代表では1年2ヶ月ぶり、第2次森保ジャパンメンバーになってからは初ゴールとなった。

さらに日本は33分、ペナルティエリア左手前からのFKをMF堂安が直接シュート。ゴール左上隅に吸い込まれそうになったボールを、ミャンマーGKがスーパーセーブでクリア。序盤同様に日本がボールを支配してミャンマーエリアを攻め、ミャンマーが守る時間が続くまま前半45分が終了。だが直後のアディッショナルタイム4分、MFウェ リン アウンへのイエローからペナルティエリア右手前でFKを獲得。このボールを受けたMF堂安がニアサイドへグラウンダーパスを送ると、そこへFW上田が駆け込んで角度のない位置からキーパーを抜いてゴール左隅へシュート。3点目を奪い前半終了となった。

後半戦開始時、日本はDF谷口に代えてDF渡辺剛を投入し、MF鎌田に代えて日本代表デビューとなるMF佐野海舟を投入した。するとその佐野が積極的に攻撃に加わり、後半3分にはミドルレンジから豪快なシュート。これはキーパーに阻まれるも、直後5分には縦パスを受けたMF南野が前を向いてゴール前にボールを上げると、反応したFW上田が冷静にキーパーの上を抜くシュートで、この試合3ゴール目となるハットトリックを達成。さらに直後の6分にもゴール前の混戦からMF堂安がシュートを放つが、惜しくもクロスバー直撃。

攻撃の手を緩めない日本は後半16分にはペナルティエリア左手前のFKからMF相馬がゴール前に上げるがミャンマーGKチョウ ジン ピョーがセーブ。その後、2度のCKから今度はペナルティエリア右でFKとなり、相馬がゴール前に上げたボールをDF渡辺がヘディングシュートするがボールはクロスバーの上へ。さらに19分にはMF南野が果敢なドリブルでゴール前に切り込みシュートを放つも、これはキーパー正面。20分にはMF相馬が2度のシュートを撃つなど怒涛の攻めが続く。

後半22分、日本はMF南野に代えて追加収集されたFW細谷真大を投入。そしてハットトリックを達成しているFW上田に代えてMF守田英正を投入。森田がアンカーに入り、フォーメーションを森保監督が「アグレッシブな前線からの守備、攻撃の仕掛けができる」と語る4−1−4−1に変更した。

そして後半25分、MF堂安がミドルレンジからシュートを撃つもGKがセーブ。さらに26分にはMF相馬がペナルティエリア内左の深いところでボールを受け、前を向いてシュートを放つもボールは僅かに枠の外へ。

終始ボールを支配して攻め続ける日本は、後半36分にGK大迫をGK前川黛也に交代。前川は21年3月に日本代表に収集されたが出番はなく、2年半越しの日本代表デビュー。経験を積ませるための交代と思われる。

そして後半41分、これまで積極的にゴールを狙っていたMF堂安がMF守田からのパスをペナルティエリア内で受け、相手DFをかわしながらキーパーの股下を抜くシュート。5点目を決め、試合はそのままタイムアップ。ミャンマーに1本のシュートも許さず、終始攻める展開で5点を上げて完勝した。

Profile

小池昌敏

1967年神奈川県生まれ。編集兼ライター歴30年以上のフリーで活躍するベテラン記者。スポーツはサッカーから野球、釣りまで何でも大好きだが、基本的に身体を使うのは苦手で観戦が専門。


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