FUJIFILM SUPER CUP 2023
横浜Fマリノス(J1優勝) vs. ヴァンフォーレ甲府(天皇杯優勝) @ 国立競技場
2023.2.11 13:35 キックオフ
日本テレビ系列 TVer

横浜Fマリノスはスーパーカップのタイトルを獲ったことがない。Jリーグ開幕から30年、リーグ優勝4回、天皇杯優勝1回と5回スーパーカップに進出してすべて跳ね返された。横浜Fマリノスの前身、日産自動車時代もこのタイトルとは縁がない。今年こそはという思いは強いはずだ。J1を70ゴールという圧倒的な攻撃力で制し、ロペス、エウベル、水沼の強力3トップは健在で今季も優勝候補の一角。だが開幕直前の2月4日に、正GK高丘がアメリカMLSバンクーバー・ホワイトキャップスへ移籍が目前で、チームから離れたのは大きな不安材料で、正GK争いをオビンナ、白坂、田川の3人を試しながらスーパーカップ甲府戦、J1開幕ゲーム川崎戦を乗り越えなければならない。

　甲府は天皇杯優勝で、クラブ初のメジャータイトルを獲得した。一方、J2では低空飛行で降格圏ぎりぎりの18位と安定しなかった。長谷川、三平が右サイドの関口、左サイドの荒木を絡んで縦に速いカウンターでビッグチャンスを作るが、リーグ戦47ゴールは22チーム中15位と決定力不足が課題で、J1復帰へ向けて12選手を放出して14選手を獲得してチームの強化を行った。昨シーズンJ1で9ゴールのウタカを京都から完全移籍で補強、横浜Fマリノスを叩いてタイトルを獲ってシーズンに入りたいところだ。

　ゲームは、横浜Fマリノスがポゼッションしながら右サイドの水沼、左サイドのエウベルへ開いて、カットインからクロス、シュートと猛攻を仕掛けるはずだ。サイドからのクロスにロペスと逆サイドの選手、西村が飛び込む。早い時間帯で先制点を奪えば、横浜Fマリノスが甲府を圧倒という展開もありうる。

　一方、甲府が体を張って横浜Fマリノスの猛攻を守り切り、縦に速いカウンターでウタカ、三平が先制ゴールを奪えば、天皇杯決勝の広島戦に続くジャイアントキリングが見えてくる。一発勝負は何が起こるかわからない。最後までハードワークを続ければ必ず勝機が見えてくるはずだ。

　横浜Fマリノスが勝っても、甲府が勝っても、初優勝。ワールドカップの日本の戦いからJリーグは確実に刺激を受けている。新しいシーズンに新しい景色が観られるかもしれない。

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