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悲願のベスト8進出なるか!?

2022年12月5日 |

FIFA ワールドカップ カタール大会 2022
ラウンド16 日本 vs. クロアチア @ アルジャノブ
2022/12/05 18:00キックオフ(日本時間12/6 0:00)
ABEMA、フジテレビ系列

日本は過去3度、ベスト8に挑んですべて跳ね返されている。トルコ戦、パラグアイ戦は消極的なサッカーに終始してゴールが遠く、ベルギー戦は2点を先行しながら追いつかれて逆転された。6日のクロアチア戦は勝てば目標のベスト8へ届くゲームであり、森保監督4年間の集大成でもある。

日本vsクロアチア 予想フォーメーション

クロアチアは、ブロゾビッチ、モドリッチ、コバチッチで構成する中盤が最大の強み。テクニックが高く、戦術眼があり、運動量も豊富でゲームを支配する。ポゼッションしながら対戦相手にほころびができるまで辛抱強く何度でもトライすることも、縦へのカウンターでゴールを急襲することもできる。セットプレーはキックの精度が高い選手が多く要注意。ワイドからの仕掛けでボックス内へ侵入し、CFとのコンビネーションで決定機を作る。ボールをロストしたときはカウンターをケアしながらのリトリートが基本で、ブロックを作っての守備をこじ開けるのはかなり難しい。

日本は前半抑え気味で後半勝負を仕掛けるスタイルを、ドイツ戦、コスタリカ戦、スペイン戦と貫いている。クロアチアはGKからショートパスをつなぐビルドアップが基本なので、スペイン戦同様、前田の激しいプレッシングからショートカウンターでチャンスを作りたい。さらに激しいトランジションゲームを仕掛ければベテランの多いクロアチアは試合終盤に運動量が落ちて必ず足が止まる。後半に堂安、三笘がワイドからリスクを負って何度でも仕掛けることで決定機につながる。ベルギー戦ではルカクをフリーにするシーンが何度もあったし、ワイドからの仕掛けへの対応に苦慮していた。

クロアチアの左サイド、ペリシッチとクラマリッチのコンビネーションからの仕掛けが最大の得点パターンなので、しっかりと押さえ込みたい。板倉は警告累積で出場停止、酒井は怪我、冨安はコンディションに不安と満身創痍だが、スペイン戦では粘り強い守備で対応できた。ドイツ戦ではプレスが甘いところもありピンチも多くあったが、コスタリカ戦でもスペイン戦でも失点シーン以外ではピンチらしいピンチはほとんどなかった。カウンタープレスも効果的にかけられるようになっている。

ティキ・タカのスペインでもパニックになったのだ。自信をもって最後まで追い込んでいくべきだ。
そもそも、ベスト8が今大会の最終目標なのだから、最後までプレッシャーをかけ続けること、決定機を確実に決めること、なによりもクロアチア戦に集中してほしい。そうすれば、次のステージへのドアが開くはずだ。

現地時間12月5日18時、日本時間12月6日0時キックオフ。SAMURAI BLUE日本よ、悲願のベスト8進出を果たせ!!

Profile

今里浩紀

1968年愛媛県生まれ。JFA公認C級コーチ。1982年ワールドカップスペイン大会と「キャプテン翼」でサッカーの面白さに目覚める。出版社で編集者として活動、現在はフリー。


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