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J2 2022シーズン 昇格&降格予想

2022年10月5日 |

ホーム&アウェイでシーズン42試合を戦うJ2も残り4試合(本稿執筆時点)。

J1自動昇格となる2位以内は新潟、横浜FC、岡山の3クラブが激しく争っている。新潟はあと2勝、横浜FCはあと3勝で岡山が全勝した場合の勝ち点81を上回って2位以上確定となる。得失点差で岡山を大きく引き離している新潟は残り4節の対戦カードから見ても2位以上は固い。横浜FCは得失点差で岡山に差をつけられている上、プレイオフ出場圏内チームとの対決を2カード残しており、厳しい4試合になるが最終的には勝ち点差5のリードを守り切って2位以上を確保するはずだ。岡山は直近10試合を8勝2敗と絶好調だが、逆転までは届かないだろう。

J1参入プレイオフ出場圏内は3位から6位までの4クラブ。岡山は勝ち点69でプレイオフ出場圏内は確定、熊本は残り1勝なのでプレイオフ出場権は固い。大分、仙台は残り3勝で6位以内が確定する。大分は夏から調子を上げて勝ち点を稼いだのに対し、仙台は夏から大失速で自動昇格圏内に届かず、勝ち点3を確保するのにも四苦八苦している。どちらも4試合の対戦カードは厳しい相手が続くが大分が出場圏内、仙台は勝ち点を伸ばせず7位以下に転落するとみる。逆転で6位に滑り込むのが長崎だろう。

J1参入プレイオフはJ1の16位、J2の3位、4位、5位、6位の5チームがリーグ戦上位のホームゲーム90分一発勝負のトーナメントで争い、J1参入は1クラブだけ。引き分けだった場合は、リーグ戦上位のクラブが勝ち上がる。J1の16位は清水、神戸、福岡、湘南、京都、G大阪の争いでどのクラブも今季は調子が上がらないままシーズンが終わろうとしている。勝ち点3差以内で6チームが残留争いに巻き込まれていて混戦となっており、どこが降格してもおかしくない。J2はリーグ戦上位の岡山と熊本の争いで、今季ホーム&アウェイで勝ち越している熊本が勝ち上がるか。プレイオフで勝ち上がったJ2のクラブとJ1のクラブとの戦いでは、このところ戦い方に迷いがないJ2で勝ち上がったクラブに分がありそうだ。新潟、横浜FC、熊本が昇格すると予想する。

一方、降格クラブだが、J3首位のいわきはJ2ライセンスを保持していないため、1クラブだけになる公算が高い。21位の岩手と22位の琉球の争いでどちらも勝ち点を伸ばせず苦しい戦いが続く。残り対戦カードで上位クラブとの対決が残っている琉球が逆転するのはむずかしく、勝ち点2のリードを守って岩手が残留を決めるはずだ。

Profile

今里浩紀

1968年愛媛県生まれ。JFA公認C級コーチ。1982年ワールドカップスペイン大会と「キャプテン翼」でサッカーの面白さに目覚める。出版社で編集者として活動、現在はフリー。


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